今年の静岡県側の5合目までの全ルートは、コロナで閉鎖されています。それでも許可されているところにもう4回行きました。7月までの長雨と8月の猛暑のせいか、菌影は極端に薄く、初めの3回は富士の素晴らしい原生林を歩けたことに満足しカラの籠で帰宅しました。「須走に行けたらなぁ」と大発生している(かも知れない)ホンシメジやコウタケ、ホウキタケやクロカワ、オオツガタケやマツタケの姿を夢想しながら・・・・。
昨日(9月22日)も同じところへ。それまでよりは菌影は濃くなって得体のしれない(つまり私には名称不詳)のが、結構ありました。しかし狙いのキツブナラタケはほぼ皆無、がっかりしながら登っていくと、アミハナイグチが大発生、これは人気種とはいえませんが、全く癖がなく何より虫も入らず流水ですぐにきれいになります。昨日採れたアカモミタケ(三ツ星ランク)などはひとつ洗うのに2~3分かかります。サンゴハリタケが出始めていました。来週は巨大化しているかもと期待しています。世界一の猛毒菌であるドクツルタケも大発生、全身真っ白なのに、「純白の天使」ではなく「死神の天使」の異名を持っています。ドクツルタケの中毒症状の凄まじさは文献にあります。症状が出始める前に重要臓器が破壊されてしまい、悶絶の苦しみが始まった時は手遅れ、治療法は無いとのことです。
ここ10年くらいなかったことに気づきました。わたしと同様のキノコ狩り中毒者がこの4連休に多数先行していたんです。須走に行けないことに欲求不満を募らせた中毒者が、こんなところまで遠征してきたんだと。というのは、あれっと思うところにもひっくり返されたり放り投げられたキノコの無残な姿が・・・・。因みにそれ等を見るとだいたいどのレベルの人かやったのか推測できます。ドクツルタケをひっくり返したのは多分初心者、鑑定の難しいのをひっくり返したのは私のような「病気」の人でしょう。